人類株式会社は、正解のない時代に、めっぽう強い会社だと思っています。
なぜなら、「正解」を出しながら社会の中にしっかり収まって、生きてくることができなかった人間が集まってできた会社だからです。
なんとも、自虐的な自己紹介ですが、我々は、ずっとこの時代を待ち侘びていた気がします。
子どもの頃から、学校のルールや社会の常識にうまく馴染めず、そもそも論を疑い、「なぜ?なぜ?どうして?」と、世の中のさまざまなことに疑問を唱え、子ども時代には周囲の大人を困らせ、社会に出てからも、面白い奴だなぁと言われる場合はラッキーですが、サラリーマンとしては優秀とはかけ離れ、時にめんどくさがられるタイプの人間だったかと思います。
しかし、時が流れ、画一的な価値観が薄まり、多様性と情報社会が限界値を超え、予測不可能な時代になりはじめると、「なぜ?なぜ?どうして?」の本質を追求する問いが、機能しはじめる手応えを感じるようになりました。そんな私の存在を「飛び道具」と表現したクライアントがいました。言い得て妙。そうとしか表現できないくらいに、当時の私が、なぜ人の心を動かす企画や戦略を提案できるのか、論理的に説明できなかったのだろうと思います。
しかし、「飛び道具」と呼ばれる我々は、自分たちのことを「意外と論理的」。そう感じていました。ただし、その対象は、感情や感覚です。クライアントの想い、歴史、人間関係、ビジョン、持ち味、競合との関係——それらをひとつひとつ丁寧に紐解いていくと、誰にも気づかれていなかった可能性の種が見えてきます。
たとえば、こんな相談がありました。技術研究職の、真面目で融通のきかない男性ばかりで、女性向けの新商品を開発しなければならない——一見、最悪の布陣です。ところが、深く話を聞いていくと見えてきたのは、彼らが業界に蔓延る「効果不明の成分」や「表層だけの訴求」を、誰よりも嫌悪していたこと。その頑固なまでの正直さを前面に出した途端、それが魅力的な差別化ポイントになりました。
マイナスと思っていた感覚、数値で表現できない特性——視点を変えると、それは個性になります。その個性の中に、可能性の種が眠っています。
その種を集めて、磨く。磨き続けると、それはその会社だけの価値に育ちます。
「なぜ?なぜ?どうして?」を追い続けてきた人類株式会社だからこそ、御社の中に眠る可能性の種が見えます。その種を集めて、磨いて、伝承する——会社の未来に続く道が、見えてきます。